24日(木)に熱中症対応の為、リモートによる1学期の終業式を行いました。
今日で1学期が終わります。終業式は竹の節目、新しい自分を伸ばすための大事な節目の1つです。さて、いよいよ明日から夏休みとなります。
この長期の休みを活用し、「新たなことにチャレンジする」絶好の機会にしてください。宿題以外の問題に挑戦したり、読書に粘り強く取り組んだり、部活動で汗を流したりして自分を鍛えてください。3年生は進路実現に向け、高校のオープンスクールや体験入学に参加して様々な経験をしたり、進路に関する情報を集めたりして見聞を広げてほしいと思います。
それでは、夏休み及び休み明けに行われるイベントを紹介します。明日からは東海市への訪問交流があります。2学期の始業式で発表があるので、生徒の皆さん、楽しみにしていってください。次に吹奏楽部です。先ほど、報告もありましたが、8月4日(日)に行われる県大会に向け今後も練習に励んでください。県大会での好成績を期待しています。8月のお盆中に、弓道の全国大会に出場する2年生も頑張ってきてください。また、休み中に練習を得て英語弁論大会、少年弁論大会もあります。4名の代表の皆さん、精一杯、六中の代表としてがんばってきてください。その他にも皆さんにとって、たくさんの取り組みがあると思いますが、いろんなことにチャレンジし、自分を鍛えてほしいと願っています。
1学期を振り返ってみます。今年度で閉校を迎える六中、その有終の美を飾るため、1学期の始業式ではこのような話をしました。この目標にふさわしい皆さんの生き生きとした場面をたくさん見れました。前期生徒会、花いっぱい運動、合唱コンクールでは各学年レベルの高い歌声を披露してくれました。駅伝大会での男女アベック県大会出場、野球部の快挙、吹奏楽部の地区大会優秀など素晴らしい活躍を見せてくれました。7月には閉校に向けたドローン撮影も行われました。
さて、最後に昨年度も話をしましたが、「今川義元のむごい教育」について話をします。戦国時代、駿河の国(現在の静岡県)に今川義元という、とても強い実力のある大名がいました。今川義元は三河の国(現在の愛知県)の松平家から徳川家康を人質にしました。家康は幼いころは「竹千代」とよばれました。義元は、竹千代が成長して将来自分を脅かす武将になっては困るので、自分の家臣に『竹千代には徹底的に「むごい教育」をせよ!』と命じました。そして、家来は命令通り「むごい教育」をしました。朝早くから起こし、食事も粗末な物にして、肉体的にも苦痛を与え、武術や馬術などで徹底的に痛めつけました。そのむごい教育のおかげで、家康は毎日立てないほどクタクタに疲れ果ててしまいました。ところが、この様子を見て、義元は激怒しました。「馬鹿者!それはむごい教育ではない」なぜでしょう?今川義元が考えた「むごい教育」とは、「竹千代には、毎日、甘やかせろ」という教育でした。
(1)朝は好きなだけ寝かせる
(2)山や海の幸あふれる贅沢で豪華な食事を与える
(3)学問や武術・馬術は無理にやらせない
(4)本人の望みを聞いて、何でも与える などでした。
この「むごい教育」をすれば、① 自分で何も考えなくなる② 自分から進んで行動しなくなる③ 何事にも我慢できなくなるなど、大人になったら何もできないダメ人間になると考えたからです。しかし、家康はこの「むごい教育」は全く受け入れず、もっと自分を鍛えるため、ものすごく質素な生活をしました。その甲斐もあり、徳川家康は、全国の大名を従え、将軍となり、江戸幕府を開く立派な人間に成長しました。